けだるく何もない 昼下がり
最後のビールを 飲みほして
手持ちぶさたで テレビを観たら
ニュ ースの アナウンサーが
熱い 季節ですと ささやく
窓を開けると 声がする
耳を澄ますと 足音がする
俺を呼ぶ声に 振りむけば
新聞 の コラムの年寄りまでが
熱い 季節ですと わめくのさ
そうさコートのえりを立て
じっと風を やりすごせ
みんなこぶしを握りしめ
じっと雨を やりすごせ
いまは嵐の季節
ブザーが鳴って ドアが開く
見知らぬ女が 叫ぶのさ
若さは仮面よ 待っていては
遅す ぎるわ 愛しあう日はもう来ない
熱い季節なのよって
愛がほしいなんて 言いはしない
だから君にも あげはしない
ただおいらは 街角に立ち
お前 の バラ色の髪に顔をうずめ
現在 ( いま ) を感じていたいのさ
そうさコートのえりを立て
じっと風を やりすごせ
みんなこぶしを握りしめ
じっと雨を やりすごせ
そうさコートのえりを立て
じっと風を やりすごせ
みんなこぶしを握りしめ
じっと雨を やりすごせ
( forever )