だが 、君は帰って来ない
夜道を ぼくは帰って来たのに
君の 窓明かりは消えたままさ
月はあんなに明るいのに
翼も ないのに飛ぶこと覚え
夜の物干し台にたたずんでいる
命が けで飛ぶつもりなら
夜よ、明けるな 君のために
女た ちが笑っている
胸を はだけた夏の夜
ぼくは 静かにたたずんでいる
君がどこにもいないので
ぼくが持 ってる一番高価なものを
君の笑顔と取りかえたい
日々はぼ くの大好きな君の笑顔を
波の彼方に置き忘れたようなのだ
だが、や がて朝は来る
君が 飛ばなかったことを知り
夜の列 車には乗らなかったことを知り
ぼくの汽笛はこう繰り返す
悲し みを石に変えてくれ
海の底に沈めたいから
海の底 で揺れる美しい藻は
いいかげんな言葉をまだ知らない
翼も ないのに飛ぶこと覚え
夜の物干し台にたたずんでいる
命が けで飛ぶつもりなら
夜よ、明けるな 君のために
夜よ、明けるな 君のために
※この楽曲のコードは楽器.meが独自に採譜したものです。