空をいくつかに分かれさせている 高速道路の下で
壊れたビルや 壊れた車が 捨てられている景色が
無人の街を作っている
多分立ち入りを禁じた看板 ひびが入って転がり
カラスにとっては 慣れてるだけで 欲しいものも無さそうで
そこで境界線を作っていたのは
D♭ E♭onD♭ Cm Fm D♭ E♭onD♭ Cm Fm
黒くさびれて ねじ曲がっている
ずっと忘れられている もの
D♭ E♭onD♭ Cm Fm D♭ E♭onD♭ Cm Fm
太陽の光 浴びながら 有刺鉄線は そこにあった
D♭ E♭onD♭ Cm Fm D♭ E♭onD♭ Cm B♭m
淀んだ空気に 揺れながら 私はボーダーの どちら側にいる
いるのかな
遠ざけてたのは 置き去りにしてた 街や人々の過去で
私がしばらく 遠ざけたものも どこかに転がってそうで
ここが夢のスクラップ工場 だったならいいのに
D♭ E♭onD♭ D♭ E♭onD♭ D♭ E♭ Cm Fm
そこで気づいた 有刺鉄線に まるで寄り添うように這っていた
緑の蔦の ような命が
ずっと這いつくばって 延びてた
D♭ E♭onD♭ Cm Fm D♭ E♭onD♭ Cm Fm
太陽の光 浴びながら 有刺鉄線と 生きていた
D♭ E♭onD♭ Cm Fm D♭ E♭onD♭ Cm B♭m
淀んだ空気に 揺れながら そこには意味など あるのかどうかさえ
関係がない
隔てようとする力と 生き抜こうとする力と
まるで裏と表のようで 表と 裏ではないもの
D♭ E♭onD♭ Cm Fm D♭ E♭onD♭ Cm Fm
太陽の光 浴びながら 有刺鉄線は そこにある
私がずっと 遠ざけたものが 自分自身だと気づく
有刺鉄線が そこにあっても
多分そこには ボーダーはない
淀んだ空気が 揺れている
そこには きっと 出口があるから
わたしはそっと 心の中の
有刺鉄線を切った