映らない テレビに反射る部屋は
テーブルも 戸棚も君の趣味さ
朝焼けを待って 歌 い出す
小鳥 達 眠る空
さよならの 月が 照ら し出す
くちびるに 春風 がよどんだ
お別れの言 葉を探すよりは
なにもかも ひといきに 吐き出せば
春風が 凪いで 鳥が 啼く
僕はまた うわの空
さよならの月は そび え立つ
ビルの陰 かく れて 寝ころんだ
あれは 赤い三日月
まるで しゃれた 君の靴のよう
映らないテ レビに反射る部屋は
モノクロに 輝く 君の海さ
朝焼けを待って 歌 い出す
小鳥 達 帰る空
さよならの 月が 照ら し出す
きのうの影 ビル 風のように
舞い上がって 吹き 抜けた
僕は まだ うわの空
サヨナラもしないで 目を 閉じて
君の影 抱き 寄せ 寝ころんだ
あれは 赤い三日月
まるで ひしゃげた 僕の心さ