あの頃の 僕ら 雪の中 で
永遠に 楽しかった
雪原をすべる
ソリは空の彼方へ
運ぶ 僕ら 乗せて
愛を待つ かまくらは そのまま
僕らにも 19の冬
凍えたあの子の
耳さえ 触れられずに
僕は 空を 仰ぐ
あの日と同じく
雪 が舞い散り
僕ら を 白く包 む
さみしい口びる
やさしく撫でる
甘 い 雪 よ
ひとつになるのは
あふれる白い 吐息
僕と あの子 二人
僕らはいつしか 別 々の道
ソリで 駆け下りて い た
どんどん遠くへ
離れて暮らす 違 う 世界に
真新しい 新幹線に乗り
あの子は もう すぐ ふるさと
去ってく きれいな
ブーツで 雪を 踏んで
強く 笑いながら
もう一度 会えたらい いな
愛しくて 冬休み