雨の日に二人 式を挙げた
借りものの上着 友達が 縫ったドレス
指輪と花束 ささやかな誓い
ただそれだけ でも 幸福だった
おまえは今 家の前
椅子にすわり外を見る
生きることを呪うように
悲し み宿る目で 夜の 果てを みてる
夕暮れの遊園地 覚えてるか
お前と二人 暖 かい冬の日
観覧車に乗り 昇った時
不意に壊れ その場に おき ざりにされた
手をのばせば届きそうな
星が降る空の中
俺はお前を抱きしめ
二度 と離さないと かた く心に 決めた
若さではずんでた頃の
全ての美しい夢も
壊された観覧車の
鉄の ように冷たく 空に 刺さった ままだ
胸にこみあげる狂うような何か
こらえきれずに 叫び そうになる
胸にこみあげる狂うような想い
断ちきれず俺は 声あ げ泣きそうになる
雨の日に二人 式を挙げた
借りものの上着 友達が 縫ったドレス