時計台の雨 馬鈴薯 ( ばれいしょ ) の苗
兵隊さんの住む街
夜汽車に揺れ 私は何故
彼の 地へ赴 ( む ) くのか?
二丁 目の彼女に 「 サヨナラ 」 も言えず
どうして今 日は 悲しくないのだろ う?
表彰状を受け 漫画本を投げ
兵隊さんは今日もパレード
想像上の影 夢より何故
胸昂 揚 ( たかぷ ) るのか?
ラー メン屋の親父 ( おやじ ) に 「 ありがとう 」 も言えず
こうして愛 は Ah ため息に変わるだろ う
しゃアない ・・・・・・ 嗚呼 人生のブルース
「 しゃアない節 」 よ
塀 ( へい ) の中に 神は降りて
そして君主 ( あるじ ) のようにこう 言う ・・・
“ さあ!! 武器を持て! ! ”
金平 糖 ( こんぺいとう ) を食べ 障子 ( しょうじ ) を防 ( まも ) り
北風に震え
建て前さえ ネジ曲げれば
彼の 地へ赴 ( む ) くのか?
生ま れた故郷に 「 サヨナラ 」 も言えず
いつかき っと 愚痴など吐 ( は ) くのだろ う
しゃアない ・・・・・・ 嗚呼 人生のブルース
「 しゃアない節 」 よ
「 平和 」 の意味が 違って見える
そして愚かなボスがこう 言う ・・・・・・
“ さあ!! 若者よ人を撃て !! ”