チェスボードみたいなこの世界へ僕らは ルールもないままに生まれてきた
幸せと悲しみの 市松模様 そのどこかで 息をする
王様もいないこの盤上で僕らは どんな役を与えられたんだろう か?
行ける場所 行けない場所 目指すべき場所 知らないままで息をする
不意に誰か隣 に来て 風が吹けば離れ 離れ
繰り返す 不時着の 数だけ増えるメモリー
振り返れば優しく揺れる猫じゃらし 白も黒も関係なく芽生えた
穂先で心をくすぐりながら 枯れることなく 伸びている
チェスボードみたいなこの世界で僕らは いつしか地に足がつき始めた
行く場所 行かない場所 帰るべき場所 自分で決めて 歩いていく
綿毛みたいに風に 任せ 飛べた頃を羨むけど
空中からじゃ見落とすような 小さな1マス そこであなたに会えたんだ
ゲームは続いてく
このフィールドで今度は どんな事が待ち受けているのだろう?
一歩づつ大切に種を蒔きながら…
大きな歩幅で ひとっ飛びのナイトやクイーン
みたいになれる日ば かりじゃない
からこそ躓いた 進めずに引き返した
そんな日にも芽生えてる あなたの足元 から 足跡 から
繰り返しも迷いも後悔も旅立ちも全て
美しい 緑 色 こちらには見えているよ
あなたが生きた証 は 時間と共に 育つ のでしょう
美しい 緑色 役に立たない思い出も
消したいような 過 去も いつかきっと色付くのでしょう
そしてチェスボードみたいなこの世界でいつか
あなたの事を見失う日が来ても
果てないこの盤上でまた出会えるかな?
その答えが待つ日まで 知らないままでただ息 をする