夢はすでにかなえられた
ぼくは未来に向かっておじぎした
心臓をゆすりながら思いつくことは
新しいパンのかおりだけ
10月である
おととしの今ごろは何してた
ぼくらは新品の指輪を買って
古いいさかいに別れを告げた
街にたむろする野良犬どもを
ひっぱたくための長い杖を持ち
疲れた足をほぐしながら
男ははるばるやって来た
10月である
朝は変装してやって来る
とてつもないほら吹きが
人をしあわせにする詩を書いた
夢はすでにかなえられた
ぼくは朝の公園にたどりついた
老人は杖から解放された
犬の鎖ははずされた
10月である
ギンナンは枝からふり落とされて
絵描きは踏みつぶされた歩道に
おうど色の絵の具をまきちらす
ぼくらの一人前になるやり方じゃ
いつまでも半人前にしかなれやしない
半人前になることこそぼくの夢だった
それこそぼくの一人前になるやり方さ
10月である
それは岩の上に立っている
木枯らしは黒い手袋で
お日様のヌードにふれたがる
※この楽曲のコードは楽器.meが独自に採譜したものです。



























