いつのまにか
僕は眠りすぎて
いつのまにか 真っ青な空を
ゆらゆらと泳いでいた
クラゲばかり
僕は食べすぎて
いつのまにか尾ひれをなくし
おまけに下半身まで
それが 奇妙だと人はいい
それが 神秘だと人は いう
マンボウ マンボウ
どうやら僕は
暖流 を 泳ぎ すぎた
いつのまにか
僕はとらえられて
いつのまにか水槽の中から
いくつもの目を見ていた
子供達の
人気者らしく
いつのまにか泳ぎを怠けて
過ぎて行く人を見つめ
それが 理想だと人はいい
それが 羨ましいと人は いう
マンボウ マンボウ
どうやら僕は
10 00kgに な ったらしい
いつのまにか
太平洋を忘れ
いつのまにか大西洋も忘れた
日 曜の 昼下がりに
100億の卵を生んでも
10億の仲間に食べられて
とき どき海を夢見る
それが 運命と人はいう
それが 文明と人は いう
マンボウ マンボウ
なるほど僕は
進歩 には 縁 はないが
マンボウ マンボウ
そういう君は
やす らぎに 縁 がないね




























