岩の上でスッポンが
自分よりも大きな欠伸をしてる
白い雲がヨットになって
さかさまになって浮かんでる
田舎の新聞記者が手帳につけてる
日記みたいにいい天気
ぼくは糸のついてない棒っきれで
うとうとしながら夢をつる
池のほとりの時計から
数字が水に飛び込んで
ぼくの見えない糸のまわりを
魚みたいに泳ぎはじめる
「あの日君に会ってから
君が好きだということを知りました」
ボート小屋での一日は
ぼくのたった二行のラブレター
事件が何にもないので
今日は夕刊を休みます
汚職で捕まった政治家は
青空の下で髭を剃る
シェイビング・クリームのような白い雲
はなちょうちんのような青い空
いつかぼくは遠い日に
こんなぼくに会ったことがある
ジャズでメッキをした夜が
三日月の針に引っかかってる
夜空を煤でいっぱいにして
蒸気船が重いバリトンのソロをとる
傷んだフィルムに降る雨が
ボート小屋を濡らしてる
いつのまにか針の三日月は
ぼくの椅子の下に隠れてる
いつかぼくのボート小屋に
君も遊びに来てください
来る時は船乗りが飲むという
強いラム酒を忘れないでね
青い空の下に寝ころがって
針のない時計になりましょう
手を胸の上においたまま
漂うふたつのまあるい時計
手を胸の上においたまま
漂うふたつのまあるい時計
※この楽曲のコードは楽器.meが独自に採譜したものです。






















